2023夏の高校野球埼玉大会TVCM特集
CM GIRL
隈部 仁馨
KUMABE NORIKA
2002年11月3日生
A型
埼玉県出身
元狭山清陵高校野球部
マネージャー
私の高校野球はコロナの影響を受けて、最後の夏は甲子園を目指すことさえできなくなってしまいました。
つらいことも多かったし、何度も辞めようと思ったし、甲子園も中止。みんな何のために頑張ってきたんだろうと思っていました。
だけど今は、あの時の自分を思い返しながら、夢にむかって真剣なまなざしで野球に取り組む後輩のみんなを応援することは私にとって大切な時間です。
試合に出る人もそれを支える人も、後悔のない夏になるといいな。
高校球児のみなさまへ
けっこうふざけた感じのテイストに見えるかもしれませんが、このTVCMは、高校野球を終えて喪失感に覆われる高校3年生や、そのご親族および親しい方々に向けたハイスクエアからのメッセージです。
僕らは野球の現場の人間なので、(小野剛:狭山西武ボーイズ 息子が花咲徳栄高校3年生/平尾博司:野球少年の技術向上/宮澤慶祐:狭山清陵・春日部東高校投手担当)夏の大会が終わることの切なさと儚さを、ものすごくわかっているつもりです。
埼玉大会で145チーム中144チームの夏が終わるわけですが、負けたチームの三年生はもう二度と高校野球をやることができません。幼い頃からの夢が終わる瞬間はとても惨いもので、すぐに立ち直ったり、切り替えたりすることが困難だったりします。
でも、そんな思いを持っている間はすぐに切り替えなくてもいいし、すぐに大人になる準備をする必要もないのではないでしょうか。正しい大人の定義なんて人それぞれ違うし、今結果が出なくても先の人生で逆転すればいいい。むしろ青春時代がピークで、その思い出にすがっている人生があるとすると、それはつまらないものなのかもしれません。
だったらとりあえず「青春は一生続くもの」と仮定して、高校野球でメンバー外になっても続きがある、試合に出られなくても先がある、ミスをしても試合で負けてもまだ終わっていない…そんな思考でいることができれば、夢が叶わなかった人やその親御さんも、高校野球からうまく成仏できるのではないかと思います。
青春は一生続くのだから、高校野球が終わってしまったことを引きずってもいい。大人にならなくてもいい。でももうちょっと頑張ってみよう。そんなメッセージをCMの文字と音声で、わかりづらくも皆様に伝えているつもりです。挫折を味わいながらも、何歳になっても夢を持って生きていく。今年の埼玉球児の将来が、そんな充実した人生になることを心から願っています。